【御師のいえ 大鴈丸 fugaku×hitsuki】富士吉田にある御師の文化を守る複合型ゲストハウス!

大鴈丸

御師のいえ 大鴈丸 fugaku&hitsuki とは?

さて、今回は”御師の家”をリノベーションした「御師のいえ 大雁丸 fugaku&hitsuki」にお邪魔させていただきました!実は私自身、以前からとても興味があったゲストハウスなのでワクワクしています!\( ‘ω’)/

というのも、私が無類のゲストハウス好きなのと、最近勉強を始めた富士山の歴史と深く関連していて興味バチバチだからです。

突然ですが、

みなさんは御師という言葉をご存知ですか??

 

御師とは「御祈祷師」の略。自宅を宿として富士登拝客へ提供や登山の世話をする一方で、祈祷によって神との仲立ちをする神職のような役割を果たした人のことを言い、その宿のことを「御師の家」と呼びます。

御師や富士講についての詳しい解説はコチラ:【富士山 信仰の起源と変遷】富士山信仰も歴史的背景を解説します。

 

「御師のいえ 大鴈丸 fugaku&hitsuki」は富士吉田市上吉田にあります。「大鴈丸」とはかなり珍しい苗字ですよね。それもそのはず、お店はご夫婦で運営されており、ご主人は御師18代目でご実家が400年以上も続く「御師の家」なのです。

「fugaku」はご主人が手がける木工事業の屋号です。木工家具を作ったり、建築の内装、またツリーハウスやタイニーハウス作りのお手伝いなど多岐にわたって活躍されています。

「hitsuki」は御師の家に併設してあるカフェとゲストハウスの屋号です。カフェは宿泊客のコミュニティスペースとして使われています。カフェのみの利用も可能なので、宿泊以外のお客さんも一緒にお茶を飲みながら賑わいます。(現在は営業休止中。再開は2019年春予定)

つまり、「御師のいえ 大鴈丸 fugaku&hitsuki」は木工事業・カフェ・そして御師の家を携えた複合型ゲストハウスです。市内のどこを探しても御師の家をゲストハウスとして運営しているのはここだけ。

まさに唯一無二のゲストハウスです。

「御師のいえ 大鴈丸 fugaku&hitsuki」は御師の家をリノベーションした唯一無二の複合型ゲストハウスだった!

大雁丸 富士みち

富士吉田市のランドマーク金鳥居から南に坂を上がってきます。

この富士みち(国道137号線)は富士山に向かう街道で、かつては富士講の登山者が白装束に身を包み道を埋め尽くしていたと言われています。そのため、富士講の登山者を泊める御師の家も必然的に増えたので、今もなお富士みちの両脇でその名残を見ることが出来ます。

大雁丸 大雁丸

1キロほど進むと向かって左側に”北口御師 大鴈丸”と書かれた大きな提灯と、鮮やかな黄色の壁に書かれた”fugaku wood works × hitsuki guesthouse & cafe”の文字が目に飛び込んできました。ゲストハウスに到着です!

大雁丸

入り口では御師大鴈丸の由来や家系について解説しています。ここで改めて、「御師のいえ 大鴈丸 fugaku&hitsuki」が本当に御師の家として活躍していたことを確認します。

大雁丸

「御師のいえ 大鴈丸 fugaku&hitsuki」は上吉田に残る格式のある一軒で、細長いタツミチと呼ばれる引込み路の奥に宿を構えています。これは御師町が成立した当初の古い御師の家の特徴だそうです。ワクワクしてきました!!

大雁丸

「ヤーナ川(間の川)」と呼ばれる禊のための小川が今も音を立てて流れていました。

大雁丸

ヤーナ川を過ぎたら大鴈丸の玄関は目の前です。

大雁丸

ネームプレートのようなものが。石でできていてかなり歴史を感じます。うっすらと「御師」という文字も。何年前の物なんだろう…。

大雁丸 大雁丸

御師の家の特徴として、正面の入り口が二つあります。

「式台玄関」と呼ばれるのは、白い看板の向かって右側。富士山信仰が盛んな時代、富士講などのお客さんが家に上がる時に使われました。今は玄関としては使われておらず、夏の暑い時期に扉を開けて涼しい風を通す役目を果たしています。

白い看板の向かって左側に二つ目の入り口「中の口」があります。ここは御師の家の者専用の入り口でした。今では「御師のいえ 大鴈丸 fugaku&hitsuki」のメイン玄関になっています。

大雁丸

玄関を進むと左側にカフェが併設されています。まずはカフェにお邪魔します!

大雁丸 大雁丸

カフェでは奥さんと可愛い看板娘が迎えてくれました(私が挨拶すると少々ぐずってしまい…汗)。

ここではベジタリアンやビーガンの方も楽しむことが出来るように、体に優しいおやつと飲み物、旬の食材を使った自家製スイーツを提供していただけます。

大雁丸 大雁丸 大雁丸

カフェの中はこんな感じ。カフェの内装兼リノベーションは旦那さんが手がけたそうです。す、すごい…憧れます。

宿泊客だけじゃなく、カフェのみの利用もでき、宿泊客やご近所さん同士のコミュニティスペースとしても使われます。カフェの中だけでもかなり広い!みんなで賑わっている空間が想像できます。それにしても来年春の再開が待ち遠しいですね!!!

大雁丸 大雁丸 大雁丸

次はお待ちかねのゲストハウスへ。

宿の中には太々神楽の奉納札や奉納額、御師の斎服、明治25年に描かれた北口本宮冨士浅間神社の絵図など、当時を知る貴重な資料が展示してあります。規模は縮小されましたが、御師の家ならではの御神前もしっかり残されています。

ゲストハウスは御師の文化を守るため、そしてここで新たなワクワクが生まれるようにとオープンしました。ただ単に宿泊するだけではなく、こうした資料を見て御師の歴史や文化を学ぶことが出来ることは御師の家ならではですね。

大雁丸

こちらが宿泊客用の畳部屋。

襖で区切って全て個室として使います。過去にはドミトリーもあったそうですが、現在は個室のみとなっております。

大雁丸

襖を全て外すことで、団体客も宿泊可能。これは昔、富士講が団体で大勢来た時もこうして襖を外して対応していたそうです。畳一畳に一人寝る計算だったので、一度にかなり多くの宿泊者客が泊まれたことが想像できます。

エアコンは御師のいえならではの内観を損なわないように取り付けていませんが、夏は各部屋に扇風機、冬は暖房器具を設置しています。コンセントも完備です。

大雁丸

お風呂場。赤色の暖簾ですが男女共用です。

大雁丸

洗濯機と洗面台。

大雁丸

基本的にはシャワーの使用のみですが、「湯船に浸かって疲れを取りたい!」という場合は事前に伝えれば可能だそう(別途料金必要)。湯を張るまで30分ほどかかるくらいに大きな湯船です。家族や友人と来た時に一緒に入ることが出来る大きさなので嬉しいですね。

大雁丸

このようにお風呂場を使いたいときは、使用希望の時間帯のところに自分のサインを書いて予約します。スタッフもお客さんも入浴状況をはっきりと把握することができます。

大雁丸

正面入り口の裏側にある鴈丸稲荷を見に行きます。建物の外には薪がいっぱい。

大雁丸

裏側から見た大鴈丸。駐車場もこちら側にあり、多くて8台~10台は駐車できるそうです。大人数の宿泊でも安心です。

木工ショールーム「fugaku wood works」を運営するご主人の仕事場もこちら側に。ポップ&クラシックをテーマに使うほどに好きになる家具や木製品を製作しています。日本伝統工芸品である組子細工をfugakuらしくデザインしたものや、オリジナルの内装も手掛けています。

雁丸稲荷

鮮やかな朱色の鳥居が目印の鴈丸稲荷。現在も毎年2月の初午には、本殿に幟をたてて近所の人たちがお参りに来るそうです。

大雁丸

裏の駐車場への入り口。鳥と富士山の絵は「御師のいえ 大鴈丸 fugaku&hitsuki」を表したもので、それぞれ鳥=雁、富士山=御師を意味しています。

富岳荘

「御師 大鴈丸」は曾お爺さんの代まで御師として富士講のお世話をしてきたそうです。

お爺さんの代(昭和40年)で「富岳荘」という民宿に変わり、残念ながらその時に御神前が取り払われました。この大きな石は約10年前まで富岳荘を運営していた当時のものです。

年々減りつつある御師の家の文化を残し、伝えていく。

大雁丸

最後にご家族でパシャリ。娘さんにも長時間付き合っていただきました、皆様有難うございました!!(´;ω;`)

 

現在では富士山信仰者が減り、建物の老朽化や受け継ぐ人も少なくなり、年々御師の家が減りつつあるそうです。

 

富士山と深い縁をもつ御師の家や文化を残し、後世に伝えていきたい。そして、御師まちの復活に向けて『御師のいえ 大鴈丸 fugaku&hitsuki』をもって富士吉田市を盛り上げたい

「海外の人も受け入れ、異文化交流の場所となれば、富士吉田市という街に新たな見方が増えもっと楽しい事を考えるアイデアが産まれる!そういったサイクルを作り出していき、富士吉田市や御師の文化を盛り上げていこうと思います」

こうした夫婦の熱い思いがあってこその「御師のいえ 大鴈丸 fugaku&hitsuki」。

 

富士吉田市はこれから厳しい冬に突入します。冬の期間は基本的に休業するそうですが、「どうしても宿泊したい!」という方は要相談で宿泊可能だそうです。

富士吉田の冬は何よりも冠雪した富士山が有名です。御師の家に泊まりながら雪をかぶった富士を眺める、そんな御師の家ならではの贅沢を皆さんも味わってみてください。

最後に

大雁丸

富士山・富士山信仰に興味があった私にとって、実際に御師の家に宿泊できたことは嬉しい経験、貴重な学びになりました。

特に、私のように富士山の歴史について興味がある方にはかなりオススメです。ただ単純に、「昔ながらの日本家屋を楽しみたい!」という方にももちろんオススメです。

近年増えつつある海外からの旅行客。それに比例するようにゲストハウスも増え続けています。数あるゲストハウスの中でも「御師のいえ 大鴈丸 fugaku&hitsuki」のような地域特有の文化を知ることができ、そのゲストハウスでしか味わえない経験ができることは間違いなくかけがえのない旅の思い出となり、あなたの知識となるでしょう。

こうした素敵なゲストハウスが増えていくことを願っているし、多くの人に「御師のいえ 大鴈丸 fugaku&hitsuki」を通して富士山の歴史を深めてほしいと思いました。また遊びに行きます!

御師のいえ 大鴈丸 fugaku&hitsuki 店舗情報

営業時間 ・日月hitsuki guesuthouse
チェックイン15:00~21:00
チェックアウト10:00
・日月hitsuki cafe
現在は休業中。来年春営業再開予定
・木工ショールームfugaku
現在休業中。来年再開予定(個別でfugakuに興味のある方は要相談で見学可能)。
宿泊 個室
1名4000円(繁忙期は変動あり)
※団体貸し切り(20名ほどまで)→要相談
電話番号 080-1525-9515
住所 山梨県富士吉田市上吉田7-12-16
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