山梨県の郷土料理「ほうとう」。
みなさんは「ほうとう」という郷土料理をご存知でしょうか。
ほうとうは全国でも有名な山梨県の郷土料理です。山梨県の山間部では、米作りが難しいことから麦を栽培し、収穫した麦で麺を作り、季節の野菜と煮込み始めたのがほうとうのはじまりです。戦国時代、武田信玄が貴重な米に代わる陣中食として考案したという説が伝わります。
以前紹介した吉田のうどんも山梨県富士吉田市の郷土料理としてご紹介しましたが、ほうとうは山梨県を代表する郷土料理であり、山梨県周辺でも良く食べられるほど有名です。
富士吉田市では吉田のうどんが圧倒的な人気を誇っているのでほうとう屋さんが少ないですが、隣町の河口湖町まで行くと一転、ほうとう屋さんが軒を連ねます。河口湖町は観光地として毎日多くの観光客が訪れます。山梨県の顔として、ほうとうは多くの人々から愛されています。
ほうとう作り体験をするならやっぱりサムライゲストハウス。
これだけ有名なほうとうですが、
やはり”ほうとう作り体験”となると出来る場所がかなり限られてしまいます。スマホで検索して出てくるのは、甲府市や河口湖町で1軒ずつくらい。吉田のうどんもそうでしたが、これだけ全国に誇れる郷土料理を作ることが出来る体験が無いのは寂しいというか、勿体なく思います。どうせ食べるなら、自分で捏ねて伸ばして切って作ったうどんやほうとうを食べたいというお客さんもきっといます。
私自身そうです(笑)。
そして今回も、そんな私たちの願いをサムライゲストハウスさんに叶えてもらえることとなりました。以前、吉田のうどん作り体験で訪れて以来です。
サムライゲストハウスさんはメインで宿泊場所として運営されていますが、空いた時間を使って吉田のうどんとほうとうの手打ち体験を実施しています。去年の7月にオープンしたばかりのゲストハウスですが、吉田のうどんとほうとう体験は多くの実績を残されています。
サムライゲストハウスは元々は古民家で、おうちの一部をリノベーションしてゲストハウスとして生まれ変わりました。内装は日本の古き良き歴史と文化を感じられる雰囲気で、海外からのお客さんはもちろん、日本のお客さんにも昔のおじいちゃん、おばあちゃんの家のようと喜んでもらっているそうです。
体験自体はリビングで行います。広々とした空間で、団体でも12~15人くらいはまとめて参加できるそうです。窓の外には立派な溶岩石が。
ほうとうの麺の特徴として、柔らかくコシが無いことが一つに挙げられます。つまり、麺を作る時に生地は寝かさずすぐに延ばして切るそうです。ほうとう作り体験を始める前に、担当の方から簡単にほうとうの歴史と行程の説明がありました。今回はほうとう作り体験だけじゃなく、天丼用のてんぷらも揚げるそうです。
題して、「ほうとう&天丼作り体験」です。
手打ちから盛り付けまで本格体験ができる!
まずはほうとうの生地(タネ)を作っていきます。粉は強力粉と中力粉を100gずつ入れたボールに、塩水をそそぎます。
コネコネコネコネコネ
だんだんと”うどんのタネ”っぽくなってきました。ボールの内側についている粉も残さず混ぜていきます。
ほうとうのタネが出来上がりました。
コネるのが足りないと表面に粉っぽいのが残りますが、見て分かる通り表面に粉は残っていません。粉と水分がうまく混ざった証拠です。
次はほうとうの生地を延ばす作業です。麺棒を使ってうす~く延ばしていきます。
延ばすときは生地と板、麺棒がくっつかないように打ち粉をまぶします。生地は柔らかいですが、伸ばす作業は案外大変!(笑)。腰と腕を使って力強く延ばしていきます。イメージですが、延ばした生地は長方形になるようなイメージ。そうすれば1本が長いほうとうの麺になります。
麺の厚さは大体3㎜。ただ、麺は茹でたときに膨らむので気持ち薄くても良いかもしれません。私はもっと薄くすればよかったと少し後悔(;^ω^)
生地を延ばしきったら、次は包丁で幅8㎜で切っていきます。この時も麺の生地同士くっかないように打ち粉をまぶしておきます。
これでほうとうの麺作りは完了です!
次に天丼に乗せる天ぷらを揚げていきます。
天丼に乗せるのは海老とイカ、季節の野菜の3種類です。
今や天ぷらは日本国内のみならず、世界中で食べられる人気の食べ物です。天ぷら作りは宿泊された海外のお客さんに特に人気だそう。
自家製の天ぷらソースをかけて天丼の完成です。めちゃくちゃ美味しそう…。
私たちが天ぷらを揚げている間に、体験の先生がほうとうのスープを作ってくれていました。カツオだしの効いた味噌ベースの汁で麺や具材を煮込みます。
汁が沸騰したらまずは麺を入れます。麺同士がくっつかないように少量ずつ入れていき、菜箸でかき混ぜます。
ほうとうの麺は、打ち粉が付いたままスープで直接茹でます。よって、ほうとうのスープがドロッとするのが特徴で、これによりスープ全体が冷めにくいそうです
ほうとうと一緒に入れる具材は鍋に入れる具材がコチラの7種類。
贅沢にすべての具材を鍋に投入します。ほうとうってまさにこんなイメージですよね!メインであるはずの麺がほとんど見えません(笑)。
ほうとう&天丼の完成です!大体1時間で全ての調理行程が終わりました。(私は大葉ではなくジャガイモの天ぷらを選びました)
どうでしょうか?かなり本格的なほうとうに仕上がったと思いません???ほうとうだけでも十分なボリュームなのに天丼も付いてくるなんてかなりお値打ちに感じましたし、それ以上にクオリティが高い!
食事中、仲良くなったスタッフさんと話しながらほうとうの歴史や由来などを教えていただきました。普通のお店で食べていてはなかなか知ることが無い知識も、実際に作ってみることでいろんなことに興味が沸いてきます。友達や家族で参加してみるのも素晴らしい思い出になると思いました。初めてほうとうを食べるという方には是非参加してみてほしい体験でした!
体験料金(税抜表記)
| ほうとう&天丼 | 大人(13歳以上) 3000円 小人(5~12歳) 2500円 4歳以下 無料 |
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| ほうとう&天丼作り体験 | 大人(13歳以上) 2500円 小人(5~12歳) 2000円 4歳以下 無料 |
|---|---|
| 体験 連絡先 | お問い合わせはこちら |
サムライゲストハウスでは、吉田のうどん作り体験も随時開催しており、お得な宿泊と体験のセットプランも用意しています。せっかく山梨へ遊びに来たのなら、富士山などの観光だけじゃなく郷土料理を友人や家族で作ってみる体験もかなりオススメです。宿泊と体験のセットプランの詳細は下記のゲストハウスHPからご覧いただけます。
サムライゲストハウス
| アクセス | 山梨県富士吉田市下吉田2-1-15 |
|---|---|
| 宿泊と体験のセットプラン | お問い合わせはこちら |







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