富士登山前に入念な準備を。
富士登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山して下さい。足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ストック、速乾性の衣類、食料、水など。
今回ご紹介するのは「絶対に必要な持ち物」と「あると便利な持ち物」の二種類です。自分の身の丈にあった準備をするために登山前には必ず目を通してください。
| 絶対に必要な持ち物 | 概要 |
|---|---|
| ・トレッキングシューズ(登山靴) | 底が硬いハイカットのもの。ハイカットでない場合は、砂利が靴の中に入ります。 |
| ・防寒具 | フリース・ダウンジャケット・手袋・ネックウォーマーレスキューシートなど。日の出前の山頂は夏場でも零度を下回ります。 |
| ・レインウェア | 防寒着とは別に(レインウェアを持っていきましょう。山では雨が高確率で降るので登山では必須になります。 |
| ・ヘッドライト | 夜間の登山は当たり前ですが、辺りは真っ暗です。山頂付近では岩場が増えるため手に持つタイプのライトはNG。 |
| ・水 | 高山病を予防するためにも必要以上に持っていきましょう。けがをした時の傷口を洗い流せるなど使い道は豊富です。 |
| ・行動食 | 水と同じくらい必要です。チョコレート・ナッツ・クッキー・などの気軽に食べられるカロリーの高いお菓子が望まれます。 |
| ・お金(現金) | 富士山5合目以降のトイレは使用するのにチップ(100円~)がかかります。また山小屋で必要な物を買うためにお金は要ります。 |
| ・スマホ、携帯電話 | スマホ・携帯電話は富士山頂でも使うことが出来ます。仲間同士はぐれたり、連絡手段として持っていきましょう。充電器も。 |
| あれば便利な持ち物 | 概要 |
|---|---|
| ・ストック | 登山は足への負担の大きなスポーツです。少しでも軽減するためにあったら便利です。 |
| ・帽子 | 強い日差しを避けるために必要です。風が強く吹くので飛ばされないように顎ひもの着いたものを持参しましょう。 |
| ・ゴミ袋 | 登山中は飲み物や食料などのゴミが必ず出ます。まとめておくための袋を用意しましょう。 |
| ・地図(コンパス) | 近年、登山道はかなり整備されてきていますが、万が一道に迷ってしまってスマホ(携帯電話)の充電が無い時の最終手段に必要です。 |
| ・サングラス(日焼け止め) | 樹林帯を抜けると強い日差しが登山者に降り注ぎます。目や肌の保護のためにサングラスや日焼け止めを持参しましょう。 |
| ・医薬品(健康保険証) | 登山道は場所によってかなり足場の悪い道があります。転倒による外傷や捻挫が多いため持って行った方が安心です。 |
| ・カメラ | 富士登山中は絶景が常に目の前に広がります。ご来光・雲海・星空など鮮明に写真に残すために専用のカメラを準備しましょう。 |
| ・着替え | 特に山小屋で泊まる方へ。山の天気は予想が出来ません。予備で着替えを持っていくと安心です。 |
| ・ゲイタ―(スパッツ) | ゲイタ―とは、靴に入り込む砂や小石、雨を防ぐカバーです。特に下山道は砂利道なので活躍します。 |
| 噴火対策 | 概要 |
|---|---|
| ・ヘルメット(落石・防災用) | 落石や店頭の際に頭部を守ってくれます。なお、登山道で無料貸し出しサービスも行っています。 |
| ・マスク、ゴーグル | 噴火による灰対策だけでなく、強風による砂ぼこり対策にもなります。 |
絶対に必要な持ち物 解説
・トレッキングシューズ(登山靴)
底が硬いハイカットのもの。ハイカットでない場合は、砂利が靴の中に入ります。
富士山は火山砂利のため、スニーカーなどの底の薄い靴は穴があきます。基本的に登山靴以外は基本やめましょう。ランニングシューズで登る人も見かけますが、傾斜の少ない道ならよくても登っていくにつれて岩場や角度のついた道を歩かなくてはいけません。特に岩場は滑りやすく大変危険です。サンダルは論外です。一度、ヒールを履いて出発していった女性を見かけました。何をしにきたのでしょうか…。
古いトレッキングシューズは靴底がはがれる可能性があるので登山中破れないか事前に確認しましょう。靴擦れを起こさないように履きならしておいてください。
・防寒具
防寒着は必須です。いくら平地の気温が40℃近くの真夏であろうと、日の出前の山頂は零度以下になることがあります。
登山口の五合目と山頂の気温差は昼間で9度、夜間では13度以上になります。雨や風の場合は体感温度がもっと下がるため、十分な防寒着を持参する必要があります。
フリース、セーター、ダウンジャケット、防寒用の帽子、手袋、ネックウォーマー、レスキューシート(サバイバルシート、500円程度)など。手袋はゴムとナイロンの入った業務用のものをオススメします。頂上付近ではストックよりも手で岩場を掴んで登っていった方が楽なので、ゴムの着いた手袋を選びましょう。
レスキューシートは、降雨や強風等の悪天候で危険を感じた登山者が山小屋へ避難できない場合に、死の危険を防ぐ可能性があります。
・レインウェア
防寒着とは別にレインウェアも持参してください。山では雨が高確率で降るので必須の持ち物になります。高機能なレインウェアはとても軽く、蒸れにくいので登山中も快適です。雨が降らなくても冷たい風から身体を守る防寒着にもなるので、持ってって間違いはありません。
・ヘッドライト
夜間の登山は言うまでもなく、真っ暗です。
夜間まで行動する予定がない場合でも、ヘッドランプは必ず持参してください。登山道の渋滞や体調の悪化により、予定よりも下山が遅れる可能性があります。
日没を過ぎると急速に暗くなり、ライトを持っていない場合には、足下が見えず歩行することが出来なくなります。急な岩場では両手を岩について登ることもあるため、懐中電灯など手にもつタイプは避け、両手が自由になるヘッドランプ等を持参してください。予備の電池も持参しましょう。
また、山小屋宿泊者の場合は消灯後は暗くなってしまうので、枕元にヘッドライトを置いておき、トイレに行くときなどに使うといいでしょう。
・水
登頂を断念する最も多い原因が高山病です。高山病を防ぐため、登山中はこまめに水分を補給することが重要です。富士山には水場や水道はありません。飲料水は各自で持参するか、山小屋で飲料水を購入しましょう。
怪我をした際の洗浄用などとしても使用できるので、スポーツドリンク等だけでなくミネラルウォーターも持参しましょう。空いたペットボトルはゴミとして持ち帰りましょう。
・行動食
こちらもかなり貴重なアイテムになるでしょう。
チョコレート、ナッツ、クッキー、キャンディーなどの手軽に食べられるカロリーが高いお菓子が望まれます。疲れてなくても、お腹がすいてなくてもこまめに食べましょう。歩きながらでも食べられるように、ジップロックが付いた入れ物に入れましょう。
・お金(現金)
トイレのチップ用に小銭(100円玉)の用意を。5合目のトイレから使用には100円または200円ほど必要になります。また、ほとんどの山小屋では支払いにカードは使えません。山小屋の宿泊費、飲料水などの買い物のために意外と現金が多く必要になります。お金の余裕は心の余裕と言うように、少しゆとりをもって現金を持っていきましょう。
・スマホ、携帯電話
富士山ではWi-Fiが飛んでいるうえに、通常の電波も受信できます。ただ、電波が入りにくい箇所もあるため、使わないときは電源を切っておくとバッテリーの消耗を防げます。念のため予備のバッテリーも持参しましょう。万が一、救助が必要になった際や友人とはぐれたときに役立ちます。
写真を撮る時など、スマホをすぐ取り出せるようにしておきたいという人は首から下げる道具や、チャックの着いた衣類などを着ていくことで紛失防止にもつながります。
あれば便利な持ち物 解説
・ストック
登山は足への負担の大きなスポーツです。ストックは歩行のバランスを保ち、転倒防止・膝への負担軽減に繋がります。特に下山時に有効です。ダブルストック(2本)だと、より安定します。植生、登山道の保護のためキャップは必ずつけましょう。
ただし、山頂に近づくにつれて岩場が増えてきます。岩場ではストックよりも手を使った方が登りやすいので、自分のカバンにストックを括り付けれるようにしましょう。
・帽子
樹林帯を抜けると登山道には遮る物が無くなるため、登山者は強い日差しにさらされます。熱中症や日焼け防止のため、日除け帽子を忘れずに。また朝・夕や頂上は冷え込むので、耳まで隠せるニット帽があると良いです。
・ゴミ袋
登山の際には必ずゴミ袋を用意し、自分で出したゴミは自分で持ち帰るようにしてください。ごみ入れに使わなくても、濡れては困るものを入れておくのにも便利です。
・地図(コンパス)
富士山の登山道は一本道ではありません。スマホや携帯も使えないことは無いですが、電池が切れたり電波の届かない場所まで行ってしまうと使い物にならないので、そういう時に地図やコンパスが役立ちます。
・サングラス、日焼け止め
樹林帯を抜けると遮る物が無くなり、強い日差し(紫外線)にさらされます。 紫外線は疲労の原因になるとも言われていますので、日焼け対策は重要です。
サングラスは紫外線カットのレンズの物を着用しましょう。レンズの色が濃いだけでは効果はありません!
・医薬品(健康保険証)
富士山では転倒による外傷や捻挫が多いため、万が一の怪我のためにファーストエイドキット(応急手当キット)を持参しましょう。頭痛薬、腹痛薬など、普段飲み慣れている薬も併せて持参を。
・カメラ
登山中は体力勝負で苦しいことが多いでしょう。しかし、日本一の山は私たちに日本一の絶景を用意してくれていることを忘れてはいけません。
夜間は満点の星空が、日の出は圧巻のご来光が、見渡す限り続く雲海があなたを待っています。こういった絶景の写真を綺より鮮明に残すために、専用のカメラを持っていくことをオススメします。
・ゲイタ―
ゲイタ―とはスパッツとも呼ばれていて、雪や砂、雨が靴に侵入するのを防いでくれる優れものです。天候の変化が激しい山道でのゲイタ―の役割は大きく、体温低下の防止やストレス軽減にもつながります。
富士登山中の万が一の噴火に備えよう!!
突発的な噴火などに備えて下記装備を持参することを推奨します。登山計画書を提出したり、登山日程を家族や知人に伝えることも大切です。
2014年9月27日に御岳山で起きた噴火の際には、死者・行方不明者合わせて63人にのぼる大災害となりました。亡くなった57人の大半が噴石による損傷死が原因だったようです。もちろん富士山も例外ではありません。備えあれば憂いなしということで借りておきましょう。
・ヘルメット(落石・防災用)
☝富士登山道吉田口6合目にて。
突発的な噴火などに備えてヘルメットを持参しましょう。ヘルメットは落石や転倒の際も頭部を守ってくれます。登山道での無料貸し出しサービスも行っています。
・マスク、ゴーグル(防塵対策用)
突発的な噴火などに備えて防塵マスク・ゴーグルを持参しましょう。マスク・ゴーグルは砂ぼこりの多い下山道でも役に立ちます。







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