御師町お休み処は、旧外川家住宅に隣接する観光客の休憩施設。
今回は富士吉田市のランドマーク「金鳥居」から南に400mほど坂を上ったところの「御師町お休み処」に来ました。もともとは、御師町お休み処に隣接している富士山世界文化遺産の構成資産である「旧外川家住宅」に行く予定でしたが、少し気になったので寄ってみることに。
御師町お休み処は、御師住宅を訪れる観光客の休憩施設として利用してもらうためにオープンしました。建物は古民家風の平屋建て。
中へ入ると常駐のスタッフさんがキンキンに冷えた麦茶と、柚餅子(ゆべし)を提供してくれました。柚餅子は地方によっていろんな味付けがありますが、富士吉田の柚餅子は近くお店の自家製味噌を使っているので、甘くなくクセになるような味わいでした。
☝麦茶の入ったコップは富士山をモチーフに。
店内に入って最初に目に入ったのが、明治25年頃の御師町の街並みを再現した巨大ジオラマです。
このジオラマは「富士山北口本宮冨士獄嶽神社境内全図」に基づき製作されたそうです。北口本宮富士浅間神社へ向かって富士山頂を目指す多くの人々が描かれており、当時の上吉田の賑わいが蘇ってきます。
札に名前が書いてある家は全て御師の宿坊です。御師が一番多かったのは江戸時代後期で、上吉田には約90軒あったとされ、富士山信仰を広めるための重要な役割を果たしていました。近年、交通機関の発達や富士登山などのレジャー色が強まってきたのもあり、その数は激減。
現在では市内に20軒ほどの建物が残されていますが、宿坊として運営しているのは数件程度だそうです。大半は個人宅として利用されています。
スタッフさんに金鳥居越しに写真を撮るのをオススメされたので撮ってみました。ジオラマとは思えないとても迫力のある写真に。ただの休憩処かと思いきや、巨大ジオラマに子供心をくすぐられ楽しい時間を過ごすことが出来ました。
☝富士登山での服装の移り変わり。
☝かつて登山者が身に付けていた白い衣装。
店内にはお土産や、観光地のパンフレットも種類豊富に置いてあります。休憩にも最適なのと、予想外にジオラマなどで楽しめることが良かったです。富士山駅や金鳥居からのアクセスも良いので、御師の街並みを散策する前に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。







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