富士山パノラマロープウェイで登る天上山は、絶景スポットとしても日本昔話の舞台としても有名です。
富士山の北麓にある河口湖。そこには多くの観光客が連日訪れます。
観光客のお目当てはもちろん「富士山」。そう、河口湖からは富士山を拝むことが出来るからです。もちろん、河口湖畔から見る富士山も美しいですが、全景は見ることが出来ません。
そこで、「せっかくだから富士山の全景を拝みたい!」という方にオススメしているのが「富士山パノラマロープウェイ」です。
河口湖畔沿いにはリゾートタウンらしく、多くの商業施設や宿泊施設が立ち並びます。富士山パノラマロープウェイは河口湖畔にそびえる天上山に敷設されました。河口湖を左手にして進むと、右手に入り口が見えてきます。
この先に駐車場はありましたが、4,5台くらいしか止められないような狭さでした。
さて、ロープウェイの乗り場まできました。ところで、富士山のイラストの横にいる「タヌキ」と「ウサギ」でしょうか、何故…。
乗り場の入り口では小さな市場が。新鮮な野菜や果物が並べられていました。
料金はご覧の通り。小型であればペットも一緒に乗車可能なのは嬉しいですね。大型犬好きの僕としては大型のペットも乗車可能にしていただきたいですが、しょうがないですね。また、河口湖の遊覧船、路線バス、鉄道とのセットで購入することも可能です。
片道の乗車時間は3分間。到着地点までの標高差219mをこの短時間で移動します。運転間隔は5分~10分です。僕は10月中旬の平日午後2時頃に到着しましたが、割と空いていて待ち時間なしで乗車することが出来ました。
海外観光客の方のためにも英語や中国語でしっかり説明しています。
登り口のコインロッカーはたしかこれだけだったと思います。少ない…
こちらでチケットを購入して先に進みます。券売機も複数の外国語に対応しています。決済方法の欄に、中国ではメジャーのWeChatPayがあったのには驚きました。
ここで少しの間、ロープウェイが到着するまで待ちます。
暗くて見ずらいですが、予想以上に大きなゴンドラです。一度に20人ほど収容できるそうです。では、乗り込みます!
車内は鮮やかな配色で富士山のイラストが所々に描かれていました。さぁ、いよいよ3分間の空中散歩に出発です。
3分間という短い間なので、あっという間にもうすぐ到着地点です。河口湖と河口湖町を望むことが出来ます。この時期はうっすらと葉が色づき始め、紅葉を一足早く感じることが出来ました。
到着しました。3分間という短い時間でも、素晴らしい景色のお陰で充実した時間になりました。乗車するときには気付きませんでしたが、ゴンドラのこんなところにもタヌキが…。これはいったい。
何度も登場するウサギとタヌキに、頭を悩ませていた僕でしたが、ゴンドラから降りて目に飛び込んできたこのマップによって謎が解決しました。なんと、僕が何も知らずに登っていたこの天上山は、日本昔話「カチカチ山」の舞台だったのです。
天上山は日本昔話「カチカチ山」の舞台。
僕は富士山パノラマロープウェイを使う今日まで、天上山が日本昔話「カチカチ山」の舞台だったことを知りませんでした。
むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんが暮らしていました。
ふたりの大事な畑がたぬきに荒らされるので、おじいさんは切り株にとりもちを塗ってたぬきを捕まえ、家の台所の梁に吊るしてこらしめました。
おじいさんが畑へ出かけた後、ひとりで餅つきを始めたおばあさんを見たたぬきは、餅つきの手伝いを申し出ました。
おばあさんが縄を解くと、たぬきは杵を振り上げおばあさんを殴り殺しました。
おじいさんが悲しんでいると、以前おばあさんと一緒に傷の手当をしてあげたうさぎがやってきました。
おじいさんの話を聞いたうさぎは、おばあさんのかたきをとることにしました。
翌日、うさぎがたぬきの通り道でワラを集めていると、たぬきがやってきて手伝ってやろうと言い、うさぎが集めたワラを半分背負って歩き出しました。
ずるがしこいたぬきは、うさぎが集めたワラで自分の家を建てようと考えていたのです。
うさぎは「カチカチ鳥が鳴いている」と言い、たぬきの背負っているワラに火をつけました。ワラはあっという間に燃え上がり、たぬきは背中に大やけどを負いました。
翌日たぬきが仕返しに来ると、うさぎは魚獲りに変装してたぬきをだましました。
たぬきを魚獲りに誘い、自分は小さい木舟に乗り、たぬきを大きな泥の舟に乗せました。
ふたりが川へ入り舟を漕ぎ出すと、たぬきの乗った泥の舟は水に濡れ砕け、川に沈んで浮かんでくることはありませんでした。
こうしてうさぎとおじいさんは、おばあさんのかたきをとることができたのです。
引用:https://arasujikun.com/archives/453
簡単に物語を説明するとこんな感じ。日本昔話にしては残酷な物語ですよねw
展望台のある広場に着きました。この景色は展望台からではないですが、河口湖町だけでなく富士吉田市の街並みまで見ることが出来ます。ただ、この日は天気が悪く、せっかく冠雪した富士山を見ることが出来ませんでした。
いたるところにタヌキとウサギがwww。
物語に沿って、場面場面を見事に抜き取っています。
まさか、タヌキが沈んでしまった湖が河口湖だったとは。個人的にはかなり衝撃の発見です。
こちらはカチカチ山のウサギを祀った神社。思わずクスっと笑ってしまうことが書いてあります。向かって左側にいるウサギは「富士見兎」。富士見兎の脚をなでて、丈夫な足を授かりましょう。右側のウサギは「夢見兎」。夢見兎の頭をなでて、賢い知恵を授かりましょう。
ここではかわらけと呼ばれる、昔のお祭りやお祝いの時にだけ使った縁起の良い土器の盃を奥に見える円の中に投げて良いご縁を願います。厄除けや良縁祈願のご利益があります。
いかにも恋愛スポットのような場所。「天上の鐘」というこの鐘を鳴らして愛を誓う約束の場所です。天気が良いとハートの中から見える富士山を覗き見ながら大切な人と鐘を鳴らすことによって、恋愛成就・無病息災のご利益があると言われています。
天上山には小御嶽神社があります。天上山には縁結びの神様として「磐長姫命(イワナガヒメノミコト)」と富士山の神様として「木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)」の二人の姉妹が祀られています。
せっかくなので神社を覗きに行ってみることに。ほとんどの観光客は神社まで行かないので、ここから先は人通りが少なくなります。
三ツ峠は標高1785m、富士のパノラマと美しい草木が咲き誇る山梨の名山です。往復6時間かかってしまうので今回は断念。小御嶽神社まで徒歩10分です。この日は雨が降ったこともあり、かなり足場が悪かったです。
ここで標高1104m。神社の近くには切り倒したような倒れた木や工事跡を見ました。御祭神の内の一つ、苔虫命(コケムシノミコト)とは…。
とりあえず、神社はお参りできたので展望台に戻ります。
この建物は「たぬき茶屋」。炭火で焼き上げる名物たぬき団子があります。たぬき団子を頬張りながら観る富士山は別格です。ここの屋上に絶景ビューポイントの展望台があります。
いよいよです!!!
ジャー――――ン!
なんと贅沢な景色でしょう。
天気が悪かったことが悔やんでも悔やみきれませんが、展望台からは山頂から裾野まで見渡せる雄大な富士山と河口湖、そして街並みの大パノラマを一望できます。迫力がすごすぎる…。
富士山パノラマロープウェイ まとめ
「【富士山パノラマロープウェイ】河口湖、河口湖町の街並み、そして富士山の全景を一望できる絶景スポット!」はいかがでしたでしょうか。ロープウェイに乗っている最中でも十分に絶景を堪能できますが、その先の展望台からの景色も凄かったです。
11月に入ると、紅葉が見ごろを迎えロープウェイから見る景色も一味違うものになるでしょう。空気も乾燥して澄むようになるので、冠雪した富士山を綺麗に見ることが出来る機会も増えてきます。これからの季節が楽しみですね。






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